ほぼ全国民が「日本好き」!? 親日国ランキング、20の国と地域を調査

電通が実施した「ジャパンブランド調査2019」において、親日度(日本に対する好意度)のランキングが明らかになった。20の国と地域を対象として各国300人以上に日本への印象を尋ね、「とても好き」「好き」と回答した人の割合をもとにランキング化したものだ。結果はアジアからの高い人気がうかがえる内容となった。気になる1位はどこだろうか?

◆20位:韓国(「とても好き」「好き」と答えた割合:58.7%)

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 なにかと話題になる日韓関係だが、韓国の人の6割近くは日本を好んでいるようだ。

 2015年に国交正常化50年の節目を迎え、自治体や市民による交流行事も多く企画されている。2005年には「日韓交流おまつり」が始まった。

◆19位:ドイツ(64.0%)

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 ともに主要7ヶ国(G7)のメンバー国である日本とドイツは、国際社会における重要なパートナーとなっている。ドイツにとって日本は、アジア第2位の貿易相手国だ。

 自治体間の交流も盛んに行われており、東京とベルリンが姉妹都市となっているのをはじめ、51の都市・地域間が姉妹都市の関係にある。

◆18位:カナダ(65.0%)

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 太平洋をはさんだカナダの人々からも、およそ3人に2人が日本好きという結果が得られたようだ。2016年調査によると、カナダで暮らす日系人は12万人を超えている。

 文化面でも相互にひかれあっている状況であり、カナダのミュージシャンが日本で人気を集め、日本のアニメがカナダでファンを増やしている。

◆17位:アメリカ(65.3%)

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 1853年の黒船来航が開いた日米交流は、世界大戦での対立を乗り越え、現在では日米安保条約で結ばれたかけがえのないパートナーとなった。

 食文化では寿司をアレンジしたカリフォルニアロールが誕生しているほか、映画では伊達政宗の兜に影響を受けて『スターウォーズ』のダース・ベイダーの衣装が完成したとも言われている。

◆16位:中国(70.5%)

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 韓国と同様に隣国である中国では、およそ7割が日本に親近感を抱いているという結果となった。日系企業で中国に拠点を設けている企業は多く、ビジネス面での強固な関係が成り立っている。

2018年には新たなパンダの供与をめぐる覚書が政府間で交わされており、今後もさまざまな面で緊密な関係が続きそうだ。

◆15位:イギリス(71.0%)

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 1600年にイギリス人航海士が九州に流れ着く。1854年に日英和親条約が結ばれ、正式な国交関係が始まった。

 ビートルズやシェイクスピアなど文化界の著名人を多く輩出しているイギリスから、日本も少なくない影響を受けている。

◆14位:フランス(73.0%)

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 日本とフランスの交流は、2018年に160周年を迎えた。フランスでは実に8ヶ月に及ぶ日本紹介イベント「ジャポニズム2018」が開催された。

 芸術の国フランスにおいても、北斎や写楽など日本人芸術家たちの作品は評価が高い。

◆13位:オーストラリア(76.0%)

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 オーストラリアと日本のつながりは強固であり、姉妹都市や姉妹州の数は107件を数える。オーストラリアで学ばれている外国語としても日本語はトップの人気で、学習者は40万人ほどとなっている。

 南半球にあるオーストラリアから見ると日本は、現地の真夏にスキーを楽しめる旅行先としても親しまれている。

◆12位:ロシア(84.3%)

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 日ロ間の連携の緊密化が図られており、2018年は「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」と題して幅広い交流が促進された。

 現地のビジネスの場においても、日本の存在感はますます高まっている。

◆11位:トルコ(88.0%)

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 親日国のトルコでは、9割近い人々が好意を示している。1890年に日本を訪れたトルコ軍艦が遭難した際、日本は必死の救助活動を展開した。

 恩義を忘れなかったトルコは1985年、イラクの爆撃予告を受けて孤立無縁となった在イラン日本人たちのため、日本政府すら救援機の用意を断念するなか、2機を現地に差し向け215人全員を救った。

◆10位:イタリア(89.3%)

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 食への強いこだわりを持つ日本とイタリアは、何かと相性が良いようだ。

 2015年に食の博覧会「2015年ミラノ国際博覧会」がミラノで開催されると、日本館は大盛況となった。現地では日本食がブームになっている。

◆9位:インド(90.3%)

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 日本の安倍首相とインドのモディ首相のもと、日印の「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」などで緊密な協力が図られている。

 2018年に安倍首相夫妻がインドを訪問した際、モディ首相が直々に車で出迎え沿道では日の丸が振られるなど、熱烈な歓迎を受けている。

◆8位:インドネシア(92.7%)

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 2017年に国交樹立60周年を迎えた日本とインドネシアは、文化や経済、政治など多角的な連携を強めている。

 60周年記念事業では、AKB48の海外姉妹グループであるJKT48などが親善大使を務めた。

◆7位:シンガポール(93.7%)

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 マーライオンで有名な都市国家・シンガポールでは93%の人々が日本が好きだと答えている。

 80年代にはシンガポール政府が「日本に学べ」運動を展開し、日本企業を積極的に誘致していた。現在も日本への好感度は高いようだ。

◆6位:香港(95.7%)

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 香港ではこれまでに数回にわたる日本ブームが到来しており、日本は旅行先としても人気が高い。

 テレビでは日本の旅番組が放送されるなど、日本の情報に多く触れる機会があるようだ。

◆5位タイ:フィリピン(96.7%)

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 日本はフィリピンにとって最大の貿易相手国となっており、大切なパートナーとなっている。

 とくに日本に輸入されるバナナの76%、パイナップルの90%がフィリピン産だ(2021年貿易統計)。

◆4位タイ:マレーシア(96.7%)

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 マレーシアでは日本食ブームが起きており、日本で使われているような一部の食材はもちろん、日本メーカーによる醤油やワサビまでスーパーで手に入るようになっている。

 現地の夜市ではたこ焼きや寿司の販売も盛況だ。

◆3位:ベトナム(98.0%)

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 日本はベトナムにとって魅力的な就職先となっており、日本語を習得したいと情熱を傾けるベトナムの人々も多い。

 ハノイで日本語スピーチコンテストが開催されるなど、両国の結びつきをさらに強める人材の育成が図られている。

◆2位タイ:タイ(98.3%)

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 タイ料理やムエタイなど、タイの文化は日本でもよく知られている。

 日本とタイは600年ほど前から交易があり、アユタヤには日本人町まで存在したと言われている。

◆1位タイ:台湾(98.3%)

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 タイと並び、親日で有名な台湾が1位となった。98%以上という非常に高い割合の人々が日本が好きだと答えている。

 日本は過去に鉄道などインフラ整備で台湾の近代化を手伝っており、現在も好感を抱いている人が多いようだ。

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ウェル・エイジングって何? アンチ・エイジングとは何が違うの?

ウェル・エイジング。 聞きなれない言葉ですね。 エイジングは、「老いること」。 ウェル・エイジングは、「よく老いること」です。  老いにはネガティブなイメージがありますが、そこにポジティブな意味を見いだそうとするのが、「ウェル・エイジング」です。  数か月前に、日本応用心理学会から、公開シンポジウムの講演依頼を受けたのですが、「ウェル・エイジング」という言葉を聞いたのは、このときが初めてでした。  「ウェル・エイジングって何?」という問いに、私なりの答えを考えて、先日のシンポジウムで講演しました。  シンポジウムでは、心理学や行動科学の専門家、高齢者を支える仕組みを作る起業家、緩和ケア医など、様々な立場の方々が講演し、それぞれの、「ウェル・エイジング」の考え方や取り組みを紹介しました。  そんな皆さんと議論する中で、このテーマの奥深さがわかってきました。「よりよく老いる」を考えることで、自分の気持ちがラクになり、未来が明るく感じられるようになることにも気づきました。  今回のコラムでは、私なりに考えた「ウェル・エイジング」を紹介します。ぜひ皆さんも、自分なりの「よりよい老い」を考えてみてください。 「病気」と「老い」の共通点とは?  私は腫瘍内科医で、普段は、がん患者さんとともに、「がん」という病気との向き合い方を考えています。この連載コラムで書いてきたテーマも、ほとんどが、病気との向き合い方です。  「老い」のテーマを与えられて、まず考えたのは、「病気」と「老い」の共通点でした。  仏教では、人間として避けることのできない四つの根源的な苦しみとして、「生老病死」という「四苦」があると言われます。生まれること、老いること、病を得ること、死ぬことの四つです。  「老い」も「病気」も、生まれた以上避けることができない必然であり、いずれは「死」にもつながっていくものです。生と死の間にある二つの苦しみ、「老い」と「病気」との向き合い方には、共通点がありそうです。  私が、がんとの向き合い方で大切にしているのは、  「がんがあっても自分らしく」  「気持ちがラクになるような考え方を」  「『マスト』ではなく『ウォント』を大切に」  といったことです。  これらの話を、「老い」に当てはめてみたところ、意外にすんなりとおさまることに気づきました。  そこで、シンポジウムでの講演のタイトルは、  「気持ちがラクになる『老い』『がん』との向き合い方」  とし、これまで、がんとの向き合い方として考えてきたことを、「老い」に置き換えて考えてみることにしました。 年を重ねても自分らしく生きる「ウェル・エイジング」  老いることは、けっしてネガティブなことばかりではなく、年を重ねても、自分らしく生きることができますし、むしろ、年を重ねることによって、人生を深めることができます。「ウェル・エイジング」というのは、それを目指す考え方です。  「自分らしさ」には、いろんな見方がありますが、「あるがままの自分でいること」は、大事な要素でしょう。他人の目を気にして、「○○でなければいけない」という「マスト」に縛られるのではなく、自分が本当にやりたい、一番大切にしたい「ウォント」に従うのが、「自分らしさ」や「ウェル・エイジング」につながるはずです。 アンチ・エイジングには無理がある  似たような言葉として、「アンチ・エイジング」がありますが、こちらは、老いにあらがうもので、「いつまでも若くいたい」「若返りたい」という多くの人の願望を実現しようとする考え方です。  「アンチ・エイジング」が自然に実現できればよいのでしょうが、われわれは、命ある生き物であり、時の流れとともに、年を重ねていくのが宿命で、「アンチ・エイジング」にはどこかで無理が生じます。  「アンチ・エイジング」では、「若いときのままの自分でいなければいけない」というマスト思考に縛られ、若かった頃の自分を基準に比較してしまいますので、「老い」も「病気」もネガティブなものにしか見えません。年を重ねていくごとに、「何かを失っていく」という感覚に陥りがちです。  これに対して、「ウェル・エイジング」は、老いゆく自分を受け止めた上で、年相応、あるがままに生きていくという考え方です。  宿命にあらがうのではなく、身をゆだねたうえで、「よりよい老い」を目指せるのではないか。「ウェル・エイジング」の出発点はそこにあります。  やりたいことを自分のペースでやり、やりたくないことは無理しない、というのが基本です。  できることには限りがあるかもしれませんが、うまく折り合いをつけながら、「ウォント」を見つけていく作業も楽しいものです。「年とともに人生を積み上げていく」感覚です。 老いは年を重ねてきた証しとして尊重すべきもの  運動や食事ががんに対してどのように影響するかというのは、皆さんの関心が高いテーマですが、運動や食事は、「老い」にも関係していると考えられています。ただ、運動や食事に気をつけることで老いるスピードを緩められるとしても、それが「マスト」であってはいけないと思っています。  苦痛に耐えながら、好きな食事を我慢しながら、老いにあらがおうとするよりも、老いを受け止めつつ、気持ちよく運動し、食べたいものをおいしく食べて、人生を楽しむ方がよいでしょう。  私は、腫瘍内科医として、小・中・高等学校での「がん教育」に力を入れていますが、がん教育で、子どもたちに伝えている大事なメッセージは、次の三つです。  (1)誰もががんになる可能性があるけど、がんになっても大丈夫な社会に  (2)治らないがんでも、幸せを目指すことができる  (3)大切な人ががんになっても、今までどおり普通に  がんだけでなく、「老い」についても学ぶ「エイジング教育」というのを想像してみました。もし「エイジング教育」をするとなったら、伝えるべきメッセージは次のようなものになるでしょう。  (1)年を重ねても、誰もが自分らしく過ごせる社会に  (2)生老病死は避けられないけど、それを受け止めながら、幸せな人生を  (3)老いは隠すものではなく、年を重ねてきた証しとして尊重すべきもの  これらは、子供だけでなく、大人にも必要なメッセージですね。  がんという病気には、過剰なイメージがつきまとい、がんそのものよりも、イメージでつらい思いをしている患者さんが多くいます。  同じように、「老い」についても、「恥ずかしくて隠すべきもの」といった、ネガティブなイメージがつきまとっていて、これが「ウェル・エイジング」を妨げる障壁になっているようです。  深く根付いたイメージを 払拭ふっしょく するのは容易ではありませんが、少なくとも、イメージで決めつけないように気をつけたいものです。 アンチ・エイジングからウェル・エイジングへ  ネガティブなイメージの強いがんは、他の病気よりも、「ゼロにしなければいけない」「ゼロにできなければ絶望だ」と思われる傾向があります。  「ゼロがん」の考え方ですが、治すのが難しい進行がんの場合は、「withがん」で考えた方がよさそうです。がんがゼロであるかどうかにこだわるのではなく、がんがあっても、「いい状態で長生きすること」「幸せを感じられること」を大事にする考え方です。  これは、「withコロナ」から学んだ考え方でもあります。コロナ禍の初期には、コロナを封じ込める「ゼロコロナ」が目指されていましたが、その後、コロナと共存して社会を動かす「withコロナ」の考え方にシフトし、コロナ禍を乗り越えました。  病気をゼロにしなければいけないという考えにこだわると、不安を招き、差別を生み、病気との共存が妨げられますが、病気との共存を受け入れれば、心の余裕が生まれ、支え合いの文化が広がり、病気があっても自分らしく過ごせる社会につながります。  同じことが、「老い」にも当てはまります。老いを避けたり隠したりするのではなく、老いと自然に共存することができれば、心の余裕、支え合い、成熟した社会につながっていくはずです。  「ゼロコロナ」「ゼロがん」から「withコロナ」「withがん」へのシフトと同じように、「アンチ・エイジング」から「ウェル・エイジング」へのシフトができれば、生老病死と向き合いながら、ラクな気持ちで、彩り豊かな人生を送れるのではないでしょうか。  生老病死の四つ目の「死」もまた、避けられないものですが、死があるからこそ、豊かな生があるわけで、自分の「死」についても、きちんと考えておく必要があるのでしょう。  老いや病気と向き合い、よりよく老いていく先には、「よりよい死」があります。あまり考えたくないことではありますが、よりよく生きるために、一度は想像しておいた方がよいと思っています。  ウェル・エイジングという言葉をきっかけに、考えたことを書き連ねてみましたが、人間の存在にかかわる哲学的なテーマだというのがわかります。  生老病死は「四苦」とされていますが、けっしてネガティブなだけのものではなく、それらときちんと向き合うことで、「よりよい生」や「幸せ」が見えてくるはずです。  私は、腫瘍内科医として、生老病死の現実を受け止めつつ、その中で医療にできることを考え、一人ひとりの幸せを支えていきたいと思っています。  これを読んでくださった方には、ぜひ、ご自身の、あるいは、社会全体の「ウェル・エイジング」を考え、身近な人たちとも語り合っていただきたいと思います。  みんなで、よりよく年を重ねていきましょう。 (高野利実 がん研有明病院院長補佐)