「地球にいちゃだめなビジュ」 水族館で遭遇した〝ジェニーハニヴァー〟に7.8万人ギョッ

広島県廿日市市の「宮島水族館」に置かれている〝顔はめパネル〟がネット上で注目を浴びている。

水族館の顔はめということは、「シーマン」みたいな人面魚になれちゃったりするのだろうか?

……いいや、違う。実際には、それよりさらに衝撃的なビジュアルだった。

ギョッとしちゃう(画像はモモ@momocoloryさんの投稿より)
ギョッとしちゃう(画像はモモ@momocoloryさんの投稿より)

2025年3月29日、そのパネルを発見者したのは、東京都在住のXユーザー・モモ(@momocolory)さん。

白い大きなパネルには、4体の〝ナニカ〟が仁王立ち。傘のようにとがった頭に、感情の読めない顔、細長い足と尻尾のような器官を生やした、ギョッとするほど不気味なビジュアルだ。

なぜ、水族館にこんなものが……? Jタウンネット4月3日、宮島水族館を取材した。

正体は「ジェニーハニヴァー」

取材に応じたのは宮島水族館の魚類副責任者・山田康幸さん。問題の顔出しパネルは、2024年12月28日~25年4月6日の期間に開催中の特別企画展「ヘ~ビっくり!已己巳己(いこみき)展」の一環で設置されているものだという。

2025年の干支が「巳」であることにちなみ、ヘビにそっくりな生物や名前にヘビが含まれる生物など「已己巳己(互いに似ているものを表す四字熟語)」な展示を集めたイベントだ。

「ヘビ」にまつわる生き物が大集合(画像提供:宮島水族館)
「ヘビ」にまつわる生き物が大集合(画像提供:宮島水族館)

そして、顔はめパネルに並ぶ4体の謎の生物(?)の正体はかつて、ヨーロッパの船乗りたちが海で捕獲した未確認生物の死体……として、旅行者や収集家に売られていた「加工されたエイの干物」。「ジェニーハニヴァー」と呼ばれ、古くから親しまれてきたという。

「材料は扁平な体をしたエイで、鰭に切り込みを入れるなどの加工を施し、悪魔や怪物の標本のように見せていました」(山田さん)

実物も展示されている(画像提供:宮島水族館)
実物も展示されている(画像提供:宮島水族館)

この「ジェニーハニヴァー」の材料となったのは「サカタザメ」という種のエイ。

これが、青森県の八戸地域で「ヘビタ」と呼ばれる「ガンギエイ」の近縁種であることから、已己巳己展にピッタリだと考えたという山田さん。

「その奇妙でインパクトのある見た目を顔出しパネルにすることで良いアイキャッチとなり、来館者様により楽しんで頂けるのではないかと思い、企画しました」(山田さん)

展示場所は本館企画展示室1、2(画像提供:宮島水族館)
展示場所は本館企画展示室1、2(画像提供:宮島水族館)

友人4人との広島旅行中に宮島水族館を訪れていた話題のポストの投稿者・モモさんも、山田さんの狙い通り大いに楽しんだようだ。

もともと、不気味なエイの干物が大好きだったため、パネルを見つけた時は「エイの干物から顔出せるの!? 最高〜!」と大興奮し、すぐに友人を呼んで撮影会をしたそう。

「一緒にいた友人2人が顔をはめてくれて、私が撮影しました。エイの顔の下に顔というシュールな写真が撮れてみんな喜んでいました」(モモさん)

イエ~イ......エイだけに(画像提供:宮島水族館)
イエ~イ……エイだけに(画像提供:宮島水族館)

強烈なビジュアルの顔出しパネルに、X上では7万8000件以上のいいね(4日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「顔判定そこなんだ」
「エイリアンすぎる地球にいちゃだめなビジュだろこれ」
「海外の芸術家が作った情緒が不安定になる作品に近いものを感じる」
「エイリアンに取り込まれて意識だけ残った構図が撮れそう」

ちなみに、宮島水族館ではもちろん、干物だけでなく生きたエイも展示されている。中でもモモさんのお気に入りは黄色いエイだった。

かわいい(画像はモモ@momocoloryさんの投稿より)
かわいい(画像はモモ@momocoloryさんの投稿より)

「とても人懐っこく、目線の高さでガラスにくっついて顔を出したり引っ込めたりしてくれて、子どもたちに大人気でした」

とモモさんは振り返った。

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