【#キャバクラで働く理由】今年で9年目、辞めたいと思うことは何度もあった――札幌・すすきの「桃李」ゆめのかおり

札幌・すすきの「桃李」に勤務する、ゆめのかおり。キャバ嬢になって9年目、最初は姉の影響で働くことを決めた。辞めたいと思うことは何度もあったが、負けず嫌いという根っからの性格がそれを許さなかった。同店舗で売上1位になることも多々。今年はインスタにも力を入れたいと意気込む。

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ゆめのかおりが「キャバクラで働く理由」

ゆめのかおりInstagramより
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抵抗もあったという業界。しかし9年間続けてきた。「最初は本当に腰掛け程度の気持ちでした。でも周りのレベルが高くて、自分も頑張らなきゃとなって。もちろん辞めたいと思うことは何度もありました。やっぱり結果に繋がらないときとか、プライベートで落ち込んだときとか。そういうのが重なると、もう辞めたいとなってしまうんですけど、頑張り続けたらいいことが本当にたくさんありました」と笑顔で振り返った。

バルセロナグループに移籍「頑張れば頑張った分だけ結果につながる」

「桃李」ゆめのかおり(C)モデルプレス
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約1年前にバルセロナグループの店舗「桃李」に移籍。「このお仕事も長く続けられるものではないと思っているので、すすきので圧倒的集客力のあるバルセロナに、ステップアップも含めて飛び込んでみようと思いました」と経緯を明かした。

ゆめのかおりInstagramより
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移籍して良かったと思うのは「頑張れば頑張った分だけ結果につながること」。これまでで一番嬉しかった出来事は?の問いには「やっぱりレース」だと答え「移籍してすぐに新人王のレースがあったんですけど、1位になれなくて2位で。それが本当に悔しかった。絶対に頑張ると決めた2回目のレースで1位になれたときはすごく嬉しかったです」と笑みを浮かべた。

これからも「疲れて飲みに来た方を癒せたらいいなと思う」とゆめの。「目立つのが苦手なので有名になりたいとかそういう気持ちはない」と謙遜しつつも「今年はインスタを頑張りたい。なかなかフォロワーが伸びないですが、お店のスタッフの方がとても親身になってやり方を教えてくれるんです。まずは1万人を目指したい」と目標を掲げた。(modelpress編集部)

「桃李」ゆめのかおり(C)モデルプレス
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運営者情報 : :

会社名: インプレッションデジタル限定

代表者名: トーマス・フィリップ・クレイグ、ディレクター

住所: フォザーギル ハウス、16 キング ストリート、ノッティンガム、イギリス、NG1 2AS

電話番号: +441158242212

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ウェル・エイジングって何? アンチ・エイジングとは何が違うの?

ウェル・エイジング。 聞きなれない言葉ですね。 エイジングは、「老いること」。 ウェル・エイジングは、「よく老いること」です。  老いにはネガティブなイメージがありますが、そこにポジティブな意味を見いだそうとするのが、「ウェル・エイジング」です。  数か月前に、日本応用心理学会から、公開シンポジウムの講演依頼を受けたのですが、「ウェル・エイジング」という言葉を聞いたのは、このときが初めてでした。  「ウェル・エイジングって何?」という問いに、私なりの答えを考えて、先日のシンポジウムで講演しました。  シンポジウムでは、心理学や行動科学の専門家、高齢者を支える仕組みを作る起業家、緩和ケア医など、様々な立場の方々が講演し、それぞれの、「ウェル・エイジング」の考え方や取り組みを紹介しました。  そんな皆さんと議論する中で、このテーマの奥深さがわかってきました。「よりよく老いる」を考えることで、自分の気持ちがラクになり、未来が明るく感じられるようになることにも気づきました。  今回のコラムでは、私なりに考えた「ウェル・エイジング」を紹介します。ぜひ皆さんも、自分なりの「よりよい老い」を考えてみてください。 「病気」と「老い」の共通点とは?  私は腫瘍内科医で、普段は、がん患者さんとともに、「がん」という病気との向き合い方を考えています。この連載コラムで書いてきたテーマも、ほとんどが、病気との向き合い方です。  「老い」のテーマを与えられて、まず考えたのは、「病気」と「老い」の共通点でした。  仏教では、人間として避けることのできない四つの根源的な苦しみとして、「生老病死」という「四苦」があると言われます。生まれること、老いること、病を得ること、死ぬことの四つです。  「老い」も「病気」も、生まれた以上避けることができない必然であり、いずれは「死」にもつながっていくものです。生と死の間にある二つの苦しみ、「老い」と「病気」との向き合い方には、共通点がありそうです。  私が、がんとの向き合い方で大切にしているのは、  「がんがあっても自分らしく」  「気持ちがラクになるような考え方を」  「『マスト』ではなく『ウォント』を大切に」  といったことです。  これらの話を、「老い」に当てはめてみたところ、意外にすんなりとおさまることに気づきました。  そこで、シンポジウムでの講演のタイトルは、  「気持ちがラクになる『老い』『がん』との向き合い方」  とし、これまで、がんとの向き合い方として考えてきたことを、「老い」に置き換えて考えてみることにしました。 年を重ねても自分らしく生きる「ウェル・エイジング」  老いることは、けっしてネガティブなことばかりではなく、年を重ねても、自分らしく生きることができますし、むしろ、年を重ねることによって、人生を深めることができます。「ウェル・エイジング」というのは、それを目指す考え方です。  「自分らしさ」には、いろんな見方がありますが、「あるがままの自分でいること」は、大事な要素でしょう。他人の目を気にして、「○○でなければいけない」という「マスト」に縛られるのではなく、自分が本当にやりたい、一番大切にしたい「ウォント」に従うのが、「自分らしさ」や「ウェル・エイジング」につながるはずです。 アンチ・エイジングには無理がある  似たような言葉として、「アンチ・エイジング」がありますが、こちらは、老いにあらがうもので、「いつまでも若くいたい」「若返りたい」という多くの人の願望を実現しようとする考え方です。  「アンチ・エイジング」が自然に実現できればよいのでしょうが、われわれは、命ある生き物であり、時の流れとともに、年を重ねていくのが宿命で、「アンチ・エイジング」にはどこかで無理が生じます。  「アンチ・エイジング」では、「若いときのままの自分でいなければいけない」というマスト思考に縛られ、若かった頃の自分を基準に比較してしまいますので、「老い」も「病気」もネガティブなものにしか見えません。年を重ねていくごとに、「何かを失っていく」という感覚に陥りがちです。  これに対して、「ウェル・エイジング」は、老いゆく自分を受け止めた上で、年相応、あるがままに生きていくという考え方です。  宿命にあらがうのではなく、身をゆだねたうえで、「よりよい老い」を目指せるのではないか。「ウェル・エイジング」の出発点はそこにあります。  やりたいことを自分のペースでやり、やりたくないことは無理しない、というのが基本です。  できることには限りがあるかもしれませんが、うまく折り合いをつけながら、「ウォント」を見つけていく作業も楽しいものです。「年とともに人生を積み上げていく」感覚です。 老いは年を重ねてきた証しとして尊重すべきもの  運動や食事ががんに対してどのように影響するかというのは、皆さんの関心が高いテーマですが、運動や食事は、「老い」にも関係していると考えられています。ただ、運動や食事に気をつけることで老いるスピードを緩められるとしても、それが「マスト」であってはいけないと思っています。  苦痛に耐えながら、好きな食事を我慢しながら、老いにあらがおうとするよりも、老いを受け止めつつ、気持ちよく運動し、食べたいものをおいしく食べて、人生を楽しむ方がよいでしょう。  私は、腫瘍内科医として、小・中・高等学校での「がん教育」に力を入れていますが、がん教育で、子どもたちに伝えている大事なメッセージは、次の三つです。  (1)誰もががんになる可能性があるけど、がんになっても大丈夫な社会に  (2)治らないがんでも、幸せを目指すことができる  (3)大切な人ががんになっても、今までどおり普通に  がんだけでなく、「老い」についても学ぶ「エイジング教育」というのを想像してみました。もし「エイジング教育」をするとなったら、伝えるべきメッセージは次のようなものになるでしょう。  (1)年を重ねても、誰もが自分らしく過ごせる社会に  (2)生老病死は避けられないけど、それを受け止めながら、幸せな人生を  (3)老いは隠すものではなく、年を重ねてきた証しとして尊重すべきもの  これらは、子供だけでなく、大人にも必要なメッセージですね。  がんという病気には、過剰なイメージがつきまとい、がんそのものよりも、イメージでつらい思いをしている患者さんが多くいます。  同じように、「老い」についても、「恥ずかしくて隠すべきもの」といった、ネガティブなイメージがつきまとっていて、これが「ウェル・エイジング」を妨げる障壁になっているようです。  深く根付いたイメージを 払拭ふっしょく するのは容易ではありませんが、少なくとも、イメージで決めつけないように気をつけたいものです。 アンチ・エイジングからウェル・エイジングへ  ネガティブなイメージの強いがんは、他の病気よりも、「ゼロにしなければいけない」「ゼロにできなければ絶望だ」と思われる傾向があります。  「ゼロがん」の考え方ですが、治すのが難しい進行がんの場合は、「withがん」で考えた方がよさそうです。がんがゼロであるかどうかにこだわるのではなく、がんがあっても、「いい状態で長生きすること」「幸せを感じられること」を大事にする考え方です。  これは、「withコロナ」から学んだ考え方でもあります。コロナ禍の初期には、コロナを封じ込める「ゼロコロナ」が目指されていましたが、その後、コロナと共存して社会を動かす「withコロナ」の考え方にシフトし、コロナ禍を乗り越えました。  病気をゼロにしなければいけないという考えにこだわると、不安を招き、差別を生み、病気との共存が妨げられますが、病気との共存を受け入れれば、心の余裕が生まれ、支え合いの文化が広がり、病気があっても自分らしく過ごせる社会につながります。  同じことが、「老い」にも当てはまります。老いを避けたり隠したりするのではなく、老いと自然に共存することができれば、心の余裕、支え合い、成熟した社会につながっていくはずです。  「ゼロコロナ」「ゼロがん」から「withコロナ」「withがん」へのシフトと同じように、「アンチ・エイジング」から「ウェル・エイジング」へのシフトができれば、生老病死と向き合いながら、ラクな気持ちで、彩り豊かな人生を送れるのではないでしょうか。  生老病死の四つ目の「死」もまた、避けられないものですが、死があるからこそ、豊かな生があるわけで、自分の「死」についても、きちんと考えておく必要があるのでしょう。  老いや病気と向き合い、よりよく老いていく先には、「よりよい死」があります。あまり考えたくないことではありますが、よりよく生きるために、一度は想像しておいた方がよいと思っています。  ウェル・エイジングという言葉をきっかけに、考えたことを書き連ねてみましたが、人間の存在にかかわる哲学的なテーマだというのがわかります。  生老病死は「四苦」とされていますが、けっしてネガティブなだけのものではなく、それらときちんと向き合うことで、「よりよい生」や「幸せ」が見えてくるはずです。  私は、腫瘍内科医として、生老病死の現実を受け止めつつ、その中で医療にできることを考え、一人ひとりの幸せを支えていきたいと思っています。  これを読んでくださった方には、ぜひ、ご自身の、あるいは、社会全体の「ウェル・エイジング」を考え、身近な人たちとも語り合っていただきたいと思います。  みんなで、よりよく年を重ねていきましょう。 (高野利実 がん研有明病院院長補佐)